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カーマインはセックスが嫌いではない。正確には、セックスにより得られる快楽は嫌いではない。
性欲は三大欲の一つである、インヴァースになったからといって、擬似生を送る限りそれからは逃れられない。しかし、他人の手でそういう部分を触られているということが、カーマインは耐えられなかったのだ。
カーマインの武器は血液だ。
自分の体を流れる、自身を形成する決定的な要素であるその武器にカーマインは誇りを持っていた。唯一無二である自分の血は、誰よりも純潔で気高いと信じていたのだ。
だからこそ、粘膜の薄い部分に触られるのは許し難い。血に他人の汚い何かが薄皮を跨いで移るようだった。
だから、こんな無理矢理に引きずりだされる快楽なんて、カーマインには汚らしくて耐えられないのだ。
「うぁぁ」
自分のものではないような声が喉から飛び出すが、胸を、器を執拗に壊され、EXSの動きが止まった今の自分には何もすることができない。男は目隠しをさせて、暗闇で喘ぐカーマインをみて笑っている。
「アンタ…」
目隠しをされていたって、男がにまにまと笑っているのはわかる。その男が、カーマインを惨たらしい気分にさせるためだけに犯していることも、自分の高いプライドを、ただ興味をもったという理由でへしおってやりたいと思っていることもわかっている。
汚い、汚い汚い、ただそれだけが頭をよぎるが抵抗できない自分が歯がゆい。
後ろ手に縛られた両手がびくつく。男のイチモツが、ただ排泄をする機関であるそこにずるりと押し込まれ、引き抜かれる。
それだけで、カーマインの四肢はこわばり、口からは訳のわからないうめき声が漏れてしまう。
「あ゛あ゛あぁ、ひぃあぁ…」
体位のせいで顔に自分の粘液がふりかかってきて、最悪だ。
「気持ちいいんだろアンタ」
男が、また汚いイチモツを上に引き抜いて、強引に中へ叩きつける。あまりの衝撃に、カーマインは声も上げられず喉を詰まらせた。全身の震えが治まらない。いきすぎた快楽が思考をする能力を奪って、何も考えられなくなる。
そんな中カーマインが必死に考えていたことは、やはり自分の誇りである血のことだった。
無理矢理に犯されることによって、自分の血がどんどん穢れていくような気がして、カーマインは身震いをする。この男が、カーマインを屈っさせたいと分かっている、その誇りだけを失うわけには行かないのだ。
身をよじらせて男から逃れようとするが、執拗に前立腺を突かれて、カーマインは抵抗さえ億劫になるような酷い刺激を与えられた。
「あ゛がァァァ」
「もっと…色っぽい声はだせないもんかね」
「あヒィ…ハァ…」
男の言葉には深い意味などないのだ。ただカーマインを貶めようとして、言葉を吐いているだけだ。カーマインは返事を返さない。
「……ハハハ、セックスを汚いと思ってんだろ?アンタ」
返事を返さない。
「自分の血が汚れる気がして嫌なんだろ?」
「確かにアンタの血は特別で気高いだろうよ」
「でも器を壊された今のアンタの血なんか特別でもなんでもないよな」
「目の前の俺も殺せない血だからな」
カーマインは返事を返さない。
床を引っ掻いていた爪が割れて、そこから血が滴り落ちている。そんな血でさえ止めることも、動かすことも出来ないのは確かだった。いつもは全身の至る所で我を主張血が、今は静かにただカーマインの体内を流れている。その静けさが不気味でたまらなかった。それでも、これが己の血であることはかわりようがないのだ。
声がした方へ向かって唾をはく。この際当たらなくてもいいと思ったが、うまく当たったようで男は沈黙した。
「…ハッ…勝手に、ほざいてんじゃねぇよ、クソが…!」
頭上で、男が笑ったような気がした。
「アンタのそういうところが好きだぜ」
次の瞬間男が滅茶苦茶に動き初めて、カーマインは意識を暗い闇に落とした。